GIM体験者を募集します。

こんにちは。私は名古屋音楽大学音楽療法専任講師をしております猪狩裕史(いがりゆうじ)と申します。現在私は、音楽心理療法の技法でありますGIMの実践家になるためのトレーニングを受けております。これは世界的に臨床実践や研究、育成がされていて、先日名古屋音楽大学においても日本で初となる実践家育成トレーニングのレベル1が開催されました

私は現在その実践家トレーニングを受けていて、7月19日から米国テキサス州テキサス・ウィメンズ・ユニバーシティにて1週間にわたり行われるレベル2トレーニングに参加します。そのレベル2トレーニングを受ける前に、GIMの実践経験を5人と行わなければならず、あと3人とこのGIMセッションをする必要があります。

そこでそのGIMセッションを受けてみたいという人を募集します。興味がある方は、下記のメールアドレスにご連絡ください。料金は無料になります。場所は名古屋音楽大学の私のオフィスにて行います(名古屋市中村区稲葉地町7-1)。
yigari@meion.ac.jp

ただし統合失調症、境界性人格障がいなどの診断を受けている方の場合、イメージと現実の区別がつかなくなるなどの問題が生じる可能性がありますので、受けることができませんので、あらかじめご了承ください。

【GIMについてもう少し詳しく】

GIMというのは、アメリカの音楽療法士、ヘレン・ボニーによって作り出された音楽心理療法の技法です。この技法は、変性意識状態(リラックス状態)で主にクラシック音楽を聴きイメージを誘発し、そのイメージをセラピストと対話することを通して自分に内在する問題や、またその問題に立ち向かうための力を見つけ出し、自己洞察や自己統合、セルフヒーリングにつなげるというものです。

変性意識状態と聞いて、催眠のように「自分がコントロールを失うのでは?」、「他者に操られてしまうのでは?」などというような不安があるかもしれませんが、そういうことはありません。変性意識状態と言うのは、例えば小説を読んでいて、その世界の中に入り込んでいるけど、周りの音は聞こえるし、電話が鳴ればすぐにわかる、そんな感じの状態です。授業中に先生の話がつまらなくて他のことを考えているけど、先生が話をしているのは聞こえるし、「おい、XX」と名前が呼ばれるとすぐに意識が先生の方に戻る、いわゆる白昼夢にも似ています。特に浮かび上がるイメージについては、逐一セラピストに報告し対話が続くので(例「今、目の前に一本の道があって私はそこに立っています」「なるほど、他に何に気づきますか?」などという対話が続くので)、全く自分の意識から離れることはありません。
特に1回のセッションでは、多くの場合、緊張からかリラックスできなかったりイメージが浮かんでこなかったりして、満足いく体験を得ることができない人もいます。GIMを心理療法の技法として用いる場合は、最低でも連続して6回は受ける必要があるとも言われています。なので今回の体験については、そのイメージによって深い洞察が得られるというよりも、「音楽を聴きながらイメージの世界(が出て来ればそれ)を楽しむ」という感じかもしれません。

またセラピスト側からイメージや考え方、感じ方を強要することはありません。その体験を受ける方の内在する自己治癒力に委ねるというのが、この技法の中心的で基本的な考え方です。さらに付け加えると、私たちセラピスト自身も自らの心の闇を向き合うワークをすることが定められていますので、GIMを体験する人の心の闇がイメージを通して浮かび上がったとしても、それに対して批判したり評価したりすることはありません。自分の中の答えを自ら見つける過程のお手伝いをするのが、GIMセラピストの仕事です。

また我々セラピストには守秘義務があります。なのでこの体験における内容を口外することは、指導者に報告し指導を仰ぐ以外にはありません。指導者に指導を仰ぐ場合においても、体験を受ける方のプライバシーが守られるように配慮した形で報告を行いますのでご安心ください。

もしこれを読んでいただき、GIMを体験することに興味のある方は、下記のメールアドレスにご連絡ください。宜しくお願い致します。

猪狩裕史(いがりゆうじ)
yigari@meion.ac.jp

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左よりGIM実践家の吉原奈美さん、米国ラッドフォード大学教授でGIM指導者のジムボーリング先生、名古屋音楽大学音楽療法コース専任講師の猪狩裕史

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カテゴリー: GIM パーマリンク

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